西大寺牛玉所殿 大修復事業見学会
2009/8/22 (株)金剛組 元に戻る

西大寺観音院の東にある神社です。「牛央所」(ごおうしょ)は明治初期に作られ,
西大寺会陽500周年記念行事として大修復をしています


暑い日でしたが,専門家に混じって見学しました。
全体は権現様式です

けやきの部分は傷みが少ないですが,
松は腐ったり,シロアリに食われたりと傷みが多いです。

土台も20数cm狂っていたそうで,全体を50cmほど持ち上げて
東側はこのように約26cmコンクリートで持ち上げています。

西側は比較的少なく,少しだけコンクリートで埋めています。
もともとの基礎石は白漆喰と黒漆喰で上塗りされています

ここの特徴ですが,軒の飛燕垂木が扇状と,
地垂木は垂直になっています

隅木は上がりが二尺の材を使っています

明治初期の建立ですが本殿の上には17世紀頃の
他の建物(宝形屋根)をそっくり乗せています

松の部材がかなり痛んでいました
けやきの柱も1本は交換し,2本は下部をつないで
交換してありました

屋根のカーブが美しいですね

全体がゆがんでいたようで,あちこちにワイヤーで
引っ張ってありました

説明のパンフレット(PDF形式)  「牛玉所殿ニュース1」 「牛玉所殿ニュース2」 西大寺観音院のページ